醸界通信2024年8月21日第2610号(TOPICS)


24年7月のビール類販売数量 前年比1%減キリンのみ4%プラス

 2024年7月のビール類販売数量は4社合計で1%の微減。キリンビールが4%増となったが、サントリーが5%、サッポロビールが2%前年同月を下回り、アサヒビールも金額ベースで2%減だった。

 

 しかし、アサヒビールの「スーパードライ」販売数量は7月単月、累計ともに前年同期比104%と前年を上回り、「スタイルフリー」は7月102%、累計99%。「クリアアサヒ」は7月87%、累計88%。

 ビール類以外の7月の販売金額の前年同期比は、洋酒113%、RTD113%、ワイン106%、焼酎85%。RTDは「贅沢搾り」の販売数量が4%増となったことや、4月2日から全国発売した「GINON」の累計販売数量の207万箱が寄与し、年間販売目標を当初の3割増となる400万箱に上方修正した。アルコールテイスト飲料(微アルコールを含む)の販売数量は130%の大幅増。「ドライゼロ」の販売数量が117%、「スタイルバランス」が126%だったのに加えて、4月9日から全国発売した「アサヒゼロ」が寄与した。7月11日には年間販売目標の60万箱を突破したことを受けて、年間販売目標を当初の2倍となる120万箱に上方修正した。

 

 キリンビールの7月は、昨年10月の酒税改正以降の狭義ビールの好調が続き、「一番搾り」は前年同期比1%増。今年4月に発売した「晴れ風」の販売数量は発売4ヶ月で約350万ケース、年間販売目標の6割を突破、目標を550万ケースに上方修正した。「スプリングバレー」ブランド缶は62%、「淡麗グリーンラベル」は101%と前年を上回り、「本麒麟」は90%。RTD計は8%増、「氷結」ブランドは5%増。

 

 サントリーは7月のビール類販売数量が前年同期比95%となったものの、「サントリー生ビール」ブランド、「ジムビーム」ブランド、「-196無糖」シリーズの好調により、酒類事業の売上金額は7月6%、累計5%のプラス(ノンアル飲料込)。7月のビールカテゴリーは、「サントリー生ビール」ブランドの・・・


アサヒGHD1~6月期業績 国内外収益が前期を上回り 事業利益が12.6%増

 アサヒグループホールディングス㈱の2024年12月期中間期(2024年1月~6月)の売上収益は1兆3789億6600万円、前年同期比10.1%増、事業利益は1158億7500万円、同12.6%増、営業利益は1041億円、同8.4%増、親会社の所有者に帰属する中間利益は763億6600万円、同16.1%など大幅な増収増益となった。

 

 日本、欧州、オセアニア、東南アジアの各エリアの売上収益が前期を上回った。

 日本の売上収益はビールの売上が増加した酒類事業を中心に各事業が増収となり、6300億9700万円、同1.3%増。事業利益は原材料関連費用増加などの影響はあったものの、増収効果や各種コストの効率化などにより562億5100万円、同6.3%増。

 

 欧州事業の売上収益は、好天効果などもあり各国のプレミアムビールやグローバルブランドなどが好調に推移、3794億5900万円、同20.3%増。事業利益は、人件費などが増加したが、増収効果や各種コストの効率化の推進により427億4900万円、同23.9%増。

 

 オセアニア事業の売上収益は、RTDや飲料の主力ブランドの好調な販売などにより3297億2900万円、同15.1%増。事業利益は増収効果や為替変動の影響はあったものの、販売構成の変化や原材料関連の費用増加などの影響により、同2.9%減となる410億600万円となった。・・・


サントリーHD24年中間期 売上収益が6.6%増 各項目とも過去最高に

 サントリーホールディングス㈱の2024年12月期中間期の連結売上収益は、1兆6492億円(酒税込み)前年同期比6.6%増、(酒税控除後1兆4883億円、同7.0%増)、営業利益1867億円、同11.3%増の増収増益。親会社の所有者に帰属する中間利益は927億円、同7.8%増でいずれも過去最高となった。

 

 セグメント別売上収益は、飲料・食品(別項)8136億円、同9.1%増、営業利益923億円、同15.3%増。酒類の売上収益は6642億円(酒税込み)、同3.4%増、(酒税控除後5039億円、同3.5%増)、営業利益1067億円、同18.2%増、その他売上収益は酒税込み1714億円、同7.8%増、酒税控除後1709億円、同7.9%増、営業利益は同4.7%減となる221億円。

 

 酒類セグメントのスピリッツ事業の売上収益は酒税込み・酒税控除後ともに前期比1桁台の増収。海外ではインド、ドイツ、または免税店などで伸長したが、米国では市況の悪化や流通による在庫見直しなどの影響を受けて減少。ジャパニーズウイスキー「山崎」「響」、バーボンウイスキー「ジムビーム」、RTDカクテル「オンザロックス」、スコッチウイスキー「ティーチャーズ」やインディアンウイスキー「オークスミス」などが前年を上回り、RTDブランド「-196」の販売エリアを米国、欧州、東南アジアで拡大するなど、RTDのグローバル展開にも積極的に取り組み、4月にはビームサントリー社が「サントリーグローバルスピリッツ社」に社名を変更、さらなる事業拡大とサントリーグループ全体でのシナジー創出を図る。

 

 日本国内ではウイスキー「ジムビーム」、「碧Ao」に加えてハイボールが好調に推移。ビール事業は国内における販売数量が前年比4%減、ノンアルコールテイスト飲料を除くビール類は同5%減となったが、ビールカテゴリーでは「サントリー生ビール」が好調に推移し、同2%増となった。

 

 ワイン事業は酒税込み売上収益が同16%増、酒税控除後では同17%増。国産ワインでは「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」が「Decanter World Wine Awards」で最高位の「BEST IN SHOW」を、日本から出品されたワインとして・・・


サッポロHD 国内酒類事業の好調で 売上収益が前期比3.8%増

 サッポロホールディングス㈱の2024年12月期第2四半期連結業績は、売上収益2477億円、前年同期比3.8%増、事業利益35億円、同1.1%増、営業利益76億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は61億円。

 

 国内酒類のビール好調が牽引、将来の成長に向けた投資を行ったものの事業利益は前年並みを確保し、営業利益は昨年の減損損失の裏返しや資産売却等により大幅増益となり、黒字転換を果たした。

 このうち酒類事業の売上収益は1810億円、同4.9%増、事業利益は54億円、同8.0%増、営業利益は65億円(昨年同期は12億円の損失)。国内酒類では2023年10月の酒税改正を受けてビールとRTDの強化に取り組み、「黒ラベル」缶製品の販売数量は19%の大幅増となり、ビール類合計でも1%増、RTD缶の販売数量は3%増となった。

 

 食品飲料の売上収益は553億円、同0.2%の微減、事業利益は2億円、同55.2%減、営業利益は21億円、同393.0%増。

 

 不動産事業の売上収益は113億円、同7.2%増、事業利益24億円、同25.6%増、営業利益23億円、同28.9%増。

 

 2024年12月期通期連結業績予想は、売上収益5235億円、前期比0.9%増、事業利益190億円、同21.5%増、営業利益176億円、同48.9%増、親会社の所有者に帰属する当期利益100億円、同14.6%増。

 

 同社では2024年2月14日の「グループ価値向上のための中長期経営方針」を公表以降、「中長期戦略プロジェクト」を発足し、2030年をマイルストーンにその具体化に向けて左記の検討を行っている。

 

 ▽国内酒類=長期的視点で国内ビールシェア25%をめざし、より高い収益率を実現する。食品飲・・・


オエノンHD 混和焼酎好調もPB商品減少響く 24年12月期上半期業績

 オエノンホールディングス㈱の令和6年12月中間期連結業績は、売上高402億3900万円、前期比5.7%減、営業利益15億7200万円、同22.5%減、経常利益17億700万円、同18.7%減、親会社株主に帰属する中間純利益は12億6600万円、同26.3%減。

 

 セグメント別売上高は酒類373億8200万円、同3.7%減。この内焼酎は173億3300万円、同0.4%減、チューハイ78億6900万円、同5.5%減、清酒17億7800万円、同1.1%減、合成清酒8億7000万円、同3.4%減、販売用ルコール65億6600万円、同11.7%減、みりん1億7900万円、同11.5%減。

 

 焼酎については、甲乙混和の「すごむぎ」「すごいも」シリーズや本格焼酎の「博多の華」シリーズが好調に推移したものの、PB商品などの減少が響いた。チューハイなどのRTD分野についても日本各地の厳選素材を使用したチューハイ「NIPPON PREMIUM」シリーズが好調に推移したものの、PB商品などの減少が影響した。清酒についてもモンドセレクション2024で優秀品質金賞を受賞した「福徳長 米だけのす~っと飲めてやさしいお酒 純米吟醸酒」が好調に推移したものの、PB商品などの減少が響いた。

 

 酵素医薬品事業売上高は22億4800万円、同24.1%増、不動産売上高は5億6700万円、同14.4%減、その・・・


ディアジオジャパン㈱ 「I.W.ハーパー12年」日本国内限定で販売再開

 世界180以上の国々で酒類ブランドを展開する英国大手酒造企業「ディアジオ社」完全子会社のディアジオ ジャパン㈱は、プレミアムバーボンウイスキー「I.W.ハーパー12年」(43% 750㎖、税別希望小売価格10,000円)を、2024年7月23日から、日本国内限定で販売を再開した。

 

 「I.W.ハーパー12年」は、海外でのバーボンブームなどを背景として安定的供給が困難となり、2022年6月に終売となっていたが、このほど、原酒の供給とディアジオ社の世界的な購買ネットワークを活用した原材料の調達により、一定数の長期的確保が可能となったため、通年での販売を再開した。 

 

「I.W.ハーパー12年」は、1961年の発売当時、バーボンではまだ珍しかった12年長期熟成を実現。斬新な発想から生まれたプレミア・・・


続きは紙面でお読みいただけます。(紙面ご希望の方はこちらへお問い合わせください。)


醸界通信2024年8月7日第2609号(TOPICS)


国税庁が「酒類小売業者の概況」(令和4年度分)販売場数最多はコンビニ

 国税庁はこのほど「酒類小売業者の概況」(令和4年度分)をまとめて公表した。酒類小売業者の業態別、小売数量規模別及び売上高規模別等でその実態を明らかにし、併せて酒類行政上の資料とすることを目的として、酒類小売業者から提出された「『二十歳未満の者の飲酒防止に関する表示基準』の実施状況等報告書(令和5年4月1日現在)」及び「酒類の販売数量等報告書(令和4年度)」(以下、これらを「報告書」という)の各欄に記載された数値を集計した。

 

 公表対象者は、令和5年3月31日現在で提出された報告書による酒類小売業者が7万8117者、これに係る酒類販売場は15万4387場。調査対象期間は、法人は令和4年12月31日直前終了事業年度分、個人については令和4年分、酒類の小売数量は令和4年4月1日から令和5年3月31日の期間とした。

 

 

 業態別販売場数、事業者数、小売数量を見ると、業態別の販売場数が最も多いのはコンビニエンスストアの5万4897場で全体の35.6%を占め、一般酒販店が3万1702場、20.5%で続いている。

 事業者数では一般酒販店が2万9796者で最も多く、全体の38.1%を占め、コンビニ7エンスストアはこれよりわずかに少ない2万9315者、37.5%となっており、この2業者で全体の5%を占めている。

 

 小売数量が最も多いのはスーパーマーケットの295万3433KLで全体の38.1%と圧倒的な地位を占めている。販売場数が最も多いコンビニエンスストアの小売数量は96万1915KL、全体の12.4%。販売場数がコンビニに次いで多い一般酒販店の小売数量は84万3588KL、全体の10.9%。小売数量がスーパーマーケットに次ぐのはホームセンター・ドラ・・・


「血圧ケア」で事業展開 ミツカンなど6社が共同で

 ㈱Mizkan(以下、ミツカン)、森永乳業㈱、オムロン ヘルスケア㈱、㈱プリメディカ、㈱新生堂薬局、㈱刀及び事業子会社のイーメディカルジャパン㈱の6社は、共同で新プロジェクト「PROTECT HEARTS PROJECT」を立ち上げ、7月25日に都内で発表した。

 

 日本人にとって最も身近なテーマでありながら、放置すると大きな健康リスクにもつながる「血圧」をテーマに事業を展開し、各領域をリードする企業6社が業界の枠を超えて連携し、「血圧ケア」の大切さや日々取り組める身近なアクションの啓発を進めていくことで、日本全国の消費者がより健康になる未来を目指す。

 

 血圧ケアは、血圧の状況などによって医療領域での指導や服薬だけでなく、「高めの血圧」と健康診断などで指摘され食生活や運動などで改善を目指すなど、それぞれの段階における適切な選択肢がある。今回、マーケター・戦略家の森岡 毅氏が率いるマーケティング集団「刀」と、お酢や調味料領域でのリーディングカンパニー「ミツカン」を中心に、これまで「血圧」という同じ課題に向き合いながら、個々に取り組んできた各社が「事業を通じた社会課題の解決」で初めて連携することで、血圧ケアの間口を広げる。

 

 「PROTECT HEARTS PROJECT」は、食を通して「高めの血圧」に向き合う企業群(TEAM HEALTH‥ミツカン、森永乳業)と、疾患のリスク発見~治療に取り組む企業群(TEAM MEDICAL‥刀・イーメディカル、オムロンヘルスケア、プリメディカ、新生堂薬局~)の計6社が参画する。

 25日の発表会で、㈱刀代表取締役CEOの森岡 毅氏がTEAM MEDICALの観点から、放置すると心疾患や脳血管疾患などのリスクにもつながる血圧領域の課題の大きさについて、「心臓突然死でなくなる方は、交通事故でなくなる方の約30倍。見過ごせない事実がある中でメディアの皆様も含めた社会全体で取り組んでいきたい」と、日本全体が健康になっていく未来を目指したいとの思いを語った。

 

 今後は、大きく3つの観点で参加企業の連携を深め、「血圧ケア」を通じて日本の健康な未来を・・・


仏産新酒ワイン5種 サントリーが11月21日全国発売

 サントリーは、「ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーヴォー 2024」など、フランス産新酒ワイン5種を11月21日から全国で発売する。

 

 ボジョレー ヌーヴォーは、フランス・ブルゴーニュ地方の中でも気候に恵まれ上質なワインづくりに適していると言われるボジョレー地区で、その年に収穫したぶどうを醸造した新酒ワイン。

 

 ジョルジュ デュブッフ社のボジョレー ヌーヴォーは、その華やかでチャーミングな香りと味わいにより世界中のワイン愛好家を魅了している。「リヨン・ボジョレー ヌーヴォー ワインコンクール」では、2002年の第1回開催以降、毎年受賞するなど、フランス現地では受賞歴№1ブランドとして、また日本国内でもボジョレー ヌーヴォー売上№1ブランドとして、長年に渡り支持されている。

 

 サントリーでは、ジョルジュ デュブッフ社と提携を開始した1996年から25年以上にわたり、日本国内のお客様に、年に1度新酒の解禁を楽しむ文化を伝承してきた。今年もお客様にボジョレー ヌーヴォーを囲んで、気のおけない仲間や家族との時間を楽しんでもらいたいと、「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2024」をはじめとする左記の5種のラインナップを発売する。

 

 ▽「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2024」(赤・ライトボディ 750・375・3000ML)▽(同 ボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー 2024」(赤・ライトボディ 750・375ML)▽「同 ロゼ ヌーヴォー 2024 ルーゼ」(ロゼ・辛口 375ML)▽「同 オレンジ ヌー・・・


❝プラントベース❞シリーズ初 野菜と豆でできたスープカゴメが2品を8月27日発売


 カゴメは、動物性原料は使用せず、野菜と豆でできたスープ「ごろっとお豆のチリトマトスープ」「ごろっと根菜のスープカレー」(各250g、税込店頭想定価格355円前後)を8月27日から発売する。プラントベースシリーズからスープを発売するのは今回が初めて。

 

 同社はプラントベースフードへのニーズの高まりを受けて、2019年から動物性原料は使用せず、野菜と豆でできた商品を業務用チャネルを中心に販売開始。2021年秋からは家庭用チャネル向け商品として販売をスタートした。今回は新たに2品発売し、シリーズのラインナップをさらに拡充する。

 「ごろっとお豆のチリトマトスープ」は、ごろっとした具材感の野菜と豆も入って、たっぷり内容量250g。動物性原料不使用でも食べ応えのあるスープに仕上げた(1食分の野菜120gを使用。植物性たんぱく質12.8g、食物繊維9.3g)。

 

 「ごろっと根菜のスープカレー」は、ごろっとした具材感の根菜も入って、たっぷり内容量250g。動物性原料不使用でも食べ応えのあるスープカレーに仕上げた。(1食分の野菜120gを使用。植物性たんぱく質10.0g、食物繊維8.0g)。

 

 2品とも、常温でストックできる1食使い切りタイプで、温めるだけで食べられるので、在宅時の昼食の1品として取り入れるのもおすすめ。

 

 また同社では、「ごはんにかけるスープ 海老と完熟トマトのビスク」「同 濃厚ボルシチ」(180g、同260円前後)も同日から発売する。

 

 今回発売の「ごはんにかけるスープ」は、特別な味わいと具材感が楽しめて、野菜をたっぷり・・・


❝生酒❞本来のおいしさを凍結技術活用の「凍結酒」で

 伊藤忠食品㈱では、日本酒の新しい挑戦として、「凍結酒」による新しい価値の訴求に取り組み、海外輸出も視野に入れている。

 

 同社では7月29日、大阪本社で「凍結酒説明会」を開催、「清酒は大型パック酒の需要低下により取扱量は減少傾向にあるが、特定名称酒の出荷量は堅調に推移しており、『凍結酒』による清酒の新しい価値訴求に取り組む」とした。

 

 同社では2019年8月、㈱テクニカン社と業務提携し、「凍眠」技術を活用した冷凍食品ブランド「凍眠市場」を立上げ、鮮度が重要な魚、肉、果実、酒を中心に鮮度への取り組みを強化している。

 

 「凍眠市場」は、テクニカン社が開発した〝液体凍結機〟により生鮮食材を中心とした魚や肉、果実、酒などを中心にほぼ〝生〟と同じ状態のおいしさを保ち、消費者の手元にまで届けられる。ギフトやカタログ、紙面での販売により2023年度は10000セットを販売、今年度は15000セットの販売を目指す。

 

 これまでの凍結酒は、いわゆる〝みぞれ酒〟としてシャーベット状で楽しむものだったが、「凍結酒」はアルコール分と水分を一気に凍結させ、凍結後解凍し〝生酒〟本来のおいしさが楽しめる。凍結は、びんのまま、液体凍結機で急速冷凍され、300MLの商品は約30分で凍結できる。

 

 同社では、GMS、SMの冷凍食品売り場、百貨店や専門店の催事、誌面によるシズル感あふれる商品紹介、ECサイト、ギフトカタログでの展開、外食店でのできたての料理と溶かしたてのフレッシュな生酒のマリアージュ訴求、などでの〝凍・・・


画期的な棚式製麹機 ヤヱガキ酒造「HQ型」が本格始動

 ヤヱガキ酒造(兵庫県姫路市)は、日本酒造りの伝統と革新技術を融合させた、画期的な棚式製麹機「HQ型」を本格始動させた。長年の酒造りの経験に基づいたクラフトマンシップによる繊細な温度・湿度を独自の技術で制御し、高品質で均一化を実現したこれまでにない製麹機。

 

 棚式製麹機「HQ型」の特徴は、①「突き破精・総破精まで幅広い製麹に対応」(引き込み後の槽内温度・湿度を適した環境にプログラム入力することで、突き破精から総破精まで最適な製麹を実現する)、②「作業時間の低減(夜間作業不要)」(仕舞仕事後の細やかな温度調節が可能で、夜間作業が大幅に削減、または不要になる)、③「遠隔作業で設定変更が可能」(手元のデバイス(スマホ・タブレット・PC)からアクセス可能(オプション))、④「優れた衛生管理」(棚の脱着が可能で、フラットで洗浄しやすい槽内を実現した。さらに、IP68の防水・防塵に適合したファンを採用、徹底した洗浄が可能)、⑤「最大59時間×6工程の設定が可能」(最大6種類の温調プログラム(ステップ)を設定できる。A~Fまでのステップを事前に登録し、各ステップの組み合わせで温度管理が可能)、⑥「製麹温度のモニタリング」(製麹中の温度をタッチパネル上で経過確・・・


続きは紙面でお読みいただけます。(紙面ご希望の方はこちらへお問い合わせください。)


醸界通信2024年7月17日第2608号(TOPICS)


2024年1~6月ビール類販売数量 ビールカテゴリーが7%増

 ビール4社の6月のビール類販売数量は揃って前年を割り込み、1月からの上半期累計でもサッポロの1%増を除き3社が前年同期を下回った。しかし、昨年10月の酒税改正で減税となったビールカテゴリーは上半期累計で7%増となった。

 アサヒビールは6月のビール類販売金額が前年比90%、累計でも1%ながら前年を割り込んだ。「スーパードライ」ブランド計(「ドライクリスタル」を含む)は6月の販売数量が同94%と前年を割り込んだが、上半期累計では4%のプラス。容器別に見ると樽が101%、瓶が103%、缶が106%で全容器で前年を超えた。「スタイルフリー」の販売数量は6月90%、累計99%。「クリアアサヒ」は6月83%、累計88%の大幅減。

 

 ビール類以外の6月の販売金額は洋酒98%、RTD152%、ワイン92%、焼酎87%。RTDは4月2日から全国発売した「GINON」の好調に加え、6月11日から首都圏・関信越エリアで数量限定で発売した「未来のレモンサワー」が寄与した。「GINON」は累計販売数量が162万箱となり、年間販売目標(300万箱)の5割を超えた。

 

 アルコールテイスト飲料(微アルコールを含む)の売上金額は6月17%、累計21%増。「ドライゼロ」の累計販売数量が111%、「スタイルバランスプラス」が130%の大幅増となったのに加えて、4月9日から全国発売した「アサヒゼロ」の累計販売数量が55万箱、年間販売目標60万箱の9割超えとなったのも寄与した。

 

 キリンビールは6月のビール類販売数量が前年比86%の大幅減となり、1月からの累計でも同98%と前年を割り込んだ。「一番搾り」の6月は96%だったが1月からの累計では102%。昨年10月の酒税改正以降の好調を維持している。「スプリングバレー」ブランド缶は6月48%、累計76%の大幅減。「淡麗グリーンラベル」も6月85%、累計93%。「本麒麟」も6月78%、累計94%と前年を下回った。RTD計は6月102%、累計107%と好調。「氷結」ブランド計は6月単月、累・・・


宝酒造柑橘の❝果皮発酵スピリッツ❞を開発アルコール分3%の「発酵蒸留サワー」新市場開発へ9月10日発売

 宝酒造は、❝タカラ「発酵蒸留サワー」❞3種(アルコール分3%、〈クリア〉〈レモン〉〈ぶどう〉各350ml缶、純アルコール量8g、500ml缶、同12g)を9月10日、全国発売する。

 同新商品は、〝お酒を飲みたいけど酔いたくない〟、お酒好きに向けた、〝アルコール分3%なのにお酒を飲んだ満足感が楽しめる新商品〟。

 

 同社執行役員・吉田隆裕商品第二部商品部長(写真)は7月1日、京都市内で商品説明会を開催、「柑橘の果皮を❝発酵❞させてお酒を造り、それをさらに❝蒸留❞した新素材を開発、焼酎の製造工程「発酵(微生物によって複雑な香りを生み出す技術)」と「蒸留(必要な成分のみを取り出す技術)」により『発酵蒸留サワー』とネーミングした。柑橘果皮は一般的に、発酵させることが困難だが「ファーメンステーション社」との協業により実現した」と説明。

 

 アルコール分3%としたことについて「高アルコールから低アルコールにニーズが変化、低アルコールを期待する人には、❝飲んだ後やりたいことがある❞❝家事が残っている❞❝子どもと過ごしたい❞❝趣味の時間を充実させたい❞など様々なシーンがあり、3%でも❝お酒を飲んだ満足感❞を付与する新素材『果皮発酵スピリッツ』の開発により新市場を開発していく」と語った。

 

 さらに今回は、「ベースとなる宝焼酎に樽貯蔵熟成焼酎を30%以上使用した、発酵蒸留サワー専用の❝宝焼酎❞を開発、2つの味わい深いお酒を組み合わせることで、3%なのに満足感が楽しめる味わいを実現した」と説明した。

 

 新商品の税別参考小売価格は350ml缶165円、500ml缶、233円。3種ともに飲みごたえがあり、〈クリア〉は余韻のすっきりとした味わいが、〈レモン〉はレモンらしい爽やかな香り・・・


サントリー好調続く「ビール」を軸にエコノミー市場へも対応 ビール事業マーケティング説明会を開く

 サントリー㈱は7月8日、ビール事業マーケティング説明会を開催、常務執行役員・ビール本部長の多田 寅(すすむ)氏は、「2026年10月の酒税改正でビール類の酒税は1本化されるが、今の店頭価格を基点とする複数のカテゴリーが残る。

 

酒税一本化で注目が集まるビールで様々な価値を持った商品を提案し、ビール市場の活性化につなげるとともに、酒税一本化以降も価格差が残るため、ビール類(缶)市場における2030年のエコノミー市場は5割弱を占める」として、「ザ・プレミアム・モルツ」(新メッセージによる接点拡大)、「サントリー生ビール」(瓶・樽発売による接点拡大)、「金麦サワー」の10月15日の発売、秋季限定商品「金麦 〈帰り道の金木犀〉」の9月10日発売などを発表した。

 

 同本部長によると、2024年上期の同社ビールの販売数量は前年比102%で市場の107%を下回ったが、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドは同101%、「サントリー生ビール」ブランドは同130%、「パーフェクトサントリービール」は同100%、と堅調に推移、「金麦」ブランドは91%で「新ジャンル(発泡性②)」の市場を上回り、業務用計(瓶・樽)は107%で市場の104%を上回った。

 

 下期のマーケティング戦略について同本部長は「お客様の多様なニーズに対応すべく、マーケティング活動・飲食店での接点・宣伝広告で、新しい様々な提案を行っていく」とした。

 

 「ザ・プレミアム・モルツについては、「好意・共感を獲得するマス広告」でシーンに寄り添った提案とおいしいプレモル体験の拡大による飲用時品質のさらなる追求に取り組み、「❝いい日❞をいっしょに、楽しむ夏」の世界観を表現した「同 限定デザイン缶」「同〈ジャパニーズエール〉香るエー・・・


「迫りくる変化を味方に」テーマに 国分西日本が❝近畿エリア秋季展示商談会❞を開催

 国分西日本㈱は7月3日、帝国ホテル大阪で「近畿エリア 秋季展示商談会」を開催、加工食品・酒類・菓子・チルド・冷凍・冷菓など総数387コマ(メーカーブース238、国分オリジナルブース45、企画コーナー104)、約6000アイテムが出展、得意先関係者1000名を含めたメーカー・社員など約1500名が来場した。

 

 今回は「迫りくる変化を味方に」をテーマに、「様々な環境変化が起こり、対応すべき生活者のニーズも多様化しており、❝生活者の気分がアガルこと。❞、❝生活者に楽しいかも!必要かも!❞と思ってもらえる提案をカテゴリーや機能で用意」(溝口明彦マーケティング部長)。

 

 テーマゾーンでは「購入先選択肢が広がり、買い先が多様に」「値上げにより、消費支出における『食料』の割合が増加」「家での食事が増えるも簡便さを重視する傾向がより強まる」「個人個人を大切にする考え方が増加」「気候の変化で秋がなくなる、天災や災害も増加傾向」「飲酒に関するガイドライン公表により、酒類の飲み方が変わる可能性」など6つの視点から見た下期概況を分析し、こうした変化への対応として魅力ある商品の提供、「健康ニーズ」「気候に合わせた提案」「多様な個人志向に合わせた提案」「酒類の飲み方提案」等をポイントとして紹介。

 

 国分の機能提・・・


次の世代へ❝持続可能な社会を❞伊藤忠食品が神戸で「FOOD WAVE24」開催

 伊藤忠食品㈱では7月3・4日の2日間、神戸国際展示場1・2号館で「FOOD WAVE 2024」を開催、惣菜・業務用、加工食品、冷凍食品、酒類50社を含む約403社・約2500品目が出展参加、昨年を上回る取引関係者が来場した。

 

 今回は、「未来が見える アイデアがある~次世代への贈り物~」をテーマに、「長年続いたデフレからの脱却に向けて期待感がある一方、依然として予測不可能なリスクが至る所に潜んでおり、それでも私たちは未来に向かって歩を進め、次の世代が暮らしやすい持続可能な社会を作らねばならず、今回は弊社が提案する商品・機能を通じて〝未来〟を感じて頂き、さらにその先へと繋がる新たな価値を創造できることを目指した」(執行役員 西日本営業本部・緒方 学本部長)。

 

 オープニングゾーンでは、伊藤忠食品の企業理念や経営計画「Transform 2025」の重点分野を紹介するとともに生活者の未来を予測する5つのキーワード(時創・子ども起点・らしさ・ホンモノイズム・和浸)を掲示。キーワードは各コーナーと連動させ、QRコードから詳細を取得できるようにした。「リテールメディアゾーン」では、小売業と消費者の接点を増やす施策として、同社によるコンテンツ制作支援、日々進化するDX販促機器(okamura、IRIS OHYAMA、マギー㈱など)を活用した売り場サポートへの取り組み。

 

店頭サイネージを活用したデジタルキャンペーン、「DELISH KITCHEN」の好事例の紹介など。「トレンド開発前線」(惣菜・業務用)では、四季をテーマとした揚げ物(鶏天、かき揚げなど)、インストア加工のような見た目のアウトパックおにぎり、新しいジャンル寿司(あて巻き、カップ寿司など)、関西圏の野菜を使ったスープやアイスなど、4つのテーマで惣菜を紹介。

 

「同」日配コーナーでは事実と異なる定量データ(POS)と理由となる定性データ(SNS・味覚・消費者調査)を掛け合わせた分析「FOODATA」で売れる商品作りへの取り組み、大阪産(もん)の有力メーカー商品50品の紹介。「同」冷凍食品では「凍眠」(凍結・・・


サントリーとダイキン工業関東圏・関西圏の拠点輸送にダブル連結トラックを活用

 サントリーグループは、ダイキン工業㈱と共同、鴻池運輸㈱とNEXT Logistics Japan㈱が運行するダブル連結トラック(10tトラックにさらにトレーラーの荷台をつなげた全長25mのトラック)を活用した関東圏・関西圏の拠点間往復輸送を7月8日から開始した。

 

 今回、両社は業種を超えて連携し、関東圏から関西圏へはサントリーグループの飲料製品を、関西圏から関東圏へはダイキン工業の空調製品を、一部輸送効率の高いダブル連結トラックに切り替えた。これにより10tトラック2台分の貨物を1人のドライバーで輸送できる。

 

 1人のドライバーが関東圏・関西圏間の全工程を輸送すると1泊2日の拘束となり長時間化するが、今回の取組では中継地点を設け、ドライバーを交替することで日帰り運行ができるようになり、労働環境の改善が見込まれる。

 

 また、ダブル連結トラックは10tトラック2台で輸送する際と比べ、CO2の排出量を約35%削減できる見込み。


続きは紙面でお読みいただけます。(紙面ご希望の方はこちらへお問い合わせください。)


醸界通信2024年6月26日増刊号(TOPICS)


令和5FY 酒類課税移出数量 国産・輸入合計で前年比1.2%減

 国税庁がまとめた令和5FY(令和5年4月~6年3月)の酒類課税移出数量は、国産・輸入の合計で806万2167㎘、前年度比98.8%。この内国産分は765万5901㎘、同99.4%。

 令和5FYの主な酒類国産・輸入の合計は、清酒38万7227㎘、同95.1%で依然として厳しい状態が続いている。

 

 単式蒸留焼酎は36万628㎘、同91.8%、連続式蒸留焼酎は30万993㎘、同95.6%。

 ビールは234万5424㎘、同106.2%。コロナ後の人出増加による業務用の回復基調、酒税改正に伴う減税効果が現れている。

 

 発泡酒は122万7518㎘、同209.6%。

 

 その他の醸造酒は13万7727㎘、同54.0%。スピリッッ等は105万7663㎘、同10・・・


㈱ファンケルにTOB キリンホールディングスがアジア・パシフィックの事業基盤を強化

 キリンホールディングス㈱は、㈱ファンケルの普通株式および新株予約権の公開買付けを実施、完全子会社化する。公開買付の期間は6月17日~7月29日まで、買付代金の総額は約2200億円。

 

 キリンは長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」で、食領域、医領域に加えヘルスサイエンス領域で事業を立ち上げ、お客様の健康課題を成長機会に変えることにより、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指し、発酵・バイオテクノロジーと免疫の研究開発力によりヘルスサイエンス事業をグループの長期的成長を担う事業に育成すべく強化してきた。2019年には㈱ファンケルの株式約33%を取得するとともに、資本業務提携契約を締結。2023年にはアジア・パシフィックで健康食品事業を展開するBlackmores Limited(以下、Blackmores)を買収し、海外市場における強固な事業基盤を獲得している。

 

 ファンケルは、長期ビジョン「VISION2030」のもと、「美」と「健康」の領域で世界中のお客様の美しく健康で豊かな生活を支え、信頼され愛される企業となることを目指している。

 

 キリンとファンケルは、健康などの社会課題の解決を通じて自らも成長を目指すという理念や方向性の一致を背景に、2019年の資本業務提携契約締結以降、人財交流を通じ相互理解を深め、コロナ禍などの外部環境変化をともに経験しながら、「素材・商品・ブランド開発」「共同研究・事業開発の推進」「インフラの相互利用」の分野で協働してきた。

 

 キリンは長年の免疫研究、発酵・バイオテクノロジーを駆使した付加価値の高い素材の開発・製造力や、Blackmores買収を通じて獲得したアジア・パシフィックにおける健康食品事業基盤を強みとしている。

 

 ファンケルは創業から一貫して追求する世の中の「不」の解消に向け、売上の7割を占める直販チャンネルで培ったお客様とのつながりや顧客理解力、お客様の声を研究開発に生かし商品化する・・・


サントリーHD タイの製糖会社と協働 再生農業によるサトウキビ栽培を開始

 サントリーホールディングスは、サトウキビを主とした農産品の持続可能な調達を支援する国際団体「ⅤIVE」、タイ有数の製糖会社「Kaset Thai International Suger Corporation Public Co.,Ltd(以下、KTIS社)」と協働し、タイで再生農業(農地の土壌に着目し、その生態系を再生させることにより土壌の肥沃度を高め、農作物の生産を持続可能にする農業)の手法によるサトウキビ栽培を開始する。

 

 VIVEは、持続可能な砂糖調達を目指し2015年に設立された、加工業者・製造業者を中心に80以上の組織が参加する国際団体。サトウキビおよび砂糖の生産・流通におけるトレーサビリティの確保や、環境・社会面に配慮した持続可能な砂糖の供給を目的としたプログラムを提供している。

 

 サントリーホールディングスは2023年8月に、日本企業で初めて同団体に加入した。KTIS社は世界最大級のサトウキビの圧搾工場を所有しており、サントリーグループのタイにおける砂糖サプライヤーの1社。

 

 農林業由来のGHG排出量は、全体の約4分の1を占めると推定(IPCC第5次報告書WG3SPM)されている。サントリーグループにおいても、バリューチェーンにおけるGHG排出量の中で、農業由来のものは約2割を占めると推定している。

 

 今回、省耕起栽培や有機肥料を用いるなど再生農業の手法により、サトウキビ栽培における脱炭素促進を目指す。この手法はサントリーホールデ・・・


霧島酒造の2023年度 売上高が前年比8.2%減 一部商品の販売休止など響く

 霧島酒造の2023年度(2024年3月期)の売上高は531億1287万円、前年度比91.8%。このうち本格焼酎の売上高は525億1367万円、同91.6%。本格焼酎の販売石数も同88.3%となる40万5528石(7万3154㎘)となった。

 

 2023年3月以降の黒霧島・白霧島の一部商品の販売休止、業務用商品の売上減少、消費者の志向の変化など複数の要因が重なり、前年度を下回った。

 

 主原料のさつまいもが「サツマイモ基腐病」などの影響で安定確保ができず、主力銘柄の十分な販売ができなかったことも大きく影響した。また、飲食店向けの瓶製品の需要回復もコロナ前の水準に戻っておらず出荷が伸び悩んだ。

 

 同社では引き続き霧島さつまいも種苗生産センター「イモテラス」で育成した健全なさつまいも苗の供給による原料の安定確保に取り組むとともに、販売休止している黒霧島・白霧島の一部商品の販売を8月下旬に再開、需要回復を図る。さらに、7月8日の「KIRISHIMA №8」の全国発売、「本格麦焼酎 霧島ほろる」、「本格米焼酎 霧島するる」の拡売、インバウンド需要の獲得と海外市場の開拓などを通して、より多くのお客様に本格焼酎ならではの価値や魅力を発信し・・・


アルコール新商品の一部を値上げ 宝酒造が10月1日から

 宝酒造は、2024年10月1日出荷分の焼酎甲類、清酒、ソフトアルコール飲料、洋酒、加工・業務用調味料の一部商品の価格改定を行う。

 

 原料価格や資材価格、製造にかかるエネルギー価格や物流費などのコストの上昇が続いており、安全・安心な商品を適正な価格でお客様に安定的に供給するべく、生産性向上や費用節減等のコストダウンを図り、合理化と経費削減に努めてきたが、企業努力のみでこれらのコストアップを吸収することが困難となったため。

 

 価格改定の対象は主力の「極上宝焼酎」や「焼酎ハイボール」、スパークリング日本酒「澪」など、全760品中の308品目で、酒類は1~23%、加工・業務用調味料は1~33%の値上げとなる。・・・


日清オイリオとキューピー 千葉市内で使用済み油付きPETボトルの資源循環へ技術検証

 日清オイリオグループ㈱とキューピー㈱は、ドレッシングや食用油の油が付着したPETボトルの資源循環に向けて、イオン㈱の協力を得て、千葉市内の「イオン」「イオンスタイル」8店舗で、使用済み油付きPETボトルの回収を5月29日から11月末まで実施している。

 

 回収対象は、家庭で使用したドレッシングや食用油の使用済み油付きPETボトル。食用油ボトルは古新聞などの上に一晩程度逆さにし、油を出し切り、ドレッシングボトルは容器を水ですすいでラベルを剥がして、店頭設置の回収ボックスに入れる。

 

 今回の回収実証実験では、収集された使用済みの油付きPETボトルの排出量や性状などの実態、再資源化適否の確認など、資源循環の実現に向けた技術検証に活用する。

 

 現在、油が付着したPETボトルは、リサイクルの洗浄工程で油が残り、再生PETの品質に影響を与えることが懸念されており、自治体によって「可燃ごみ」や「プラスチックごみ」に区分されている。今後、使用済み油付きPETボトルのリサイクルの仕組みを社会実装するため・・・


続きは紙面でお読みいただけます。(紙面ご希望の方はこちらへお問い合わせください。)


醸界通信2024年6月12日増刊号(TOPICS)


5月のビール類市場は1%増 4社ともビールの好調続く

 2024年5月のビール類市場は前年同期比101%と推定される中、キリンが102%、サントリーが前年並み、サッポロが105%だったが、アサヒは金額ベースで99%。

 

 アサヒビールの5月は、「スーパードライ」ブランド計(「ドライクリスタル」を含む)の販売数量が106%、1月からの累計でも106%と前年を上回った。「スタイルフリー」の販売数量は5月99%、累計では101%。「クリアアサヒ」は5月86%、累計では90%。

 

 ビール類以外の5月の前年比販売金額は、洋酒91%、RTD124%、ワイン103%、焼酎89%。RTDの大幅増は「贅沢搾り」が135%となったのにの加えて、4月2日から発売した「GINON」の販売数量が年間販売目標300万箱の4割超えとなる125万箱となったことも寄与した。微アルコールを含むアルコールテイスト飲料の5月の売上金額は127%。「ドライゼロ」の販売数量が114%、「スタイルバランス」が116%となったのに加えて、4月9日に発売した「アサヒゼロ」の好調も要因。

 

 キリンビールの5月のビール類販売数量は前年同月比102%と市場を上回った。「キリン 晴れ風」の発売、業・・・


サッポロ 気候変動に対応し″うまさ長持ち″ ビール醸造用大麦を新開発

 サッポロビールは、気候変動による降雨量増加への耐性と、ビールのおいしさを長持ちさせる性質を併せ持つビール醸造用の大麦を新たに開発した。

 

 これは、2022年に世界で初めて開発した気候変動に伴う降雨量増加への耐性と麦芽成分のバランスを向上させる性質を持つ大麦と、現在「サッポロ生ビール黒ラベル」でも一部使用している旨さ長持ち麦芽の原料となる「LOXレス大麦」を交配し、新たに生まれた大麦。気候変動への耐性という環境面と、ビールの旨さという品質面の2つの持続可能な特性を兼ね備えた、いわば次世代の大麦。

 

 近年、地球温暖化による気候変動の影響で、農産物の品質の低下や収穫量の減少などが懸念されており、同社の気候変動シナリオ分析では、地球温暖化で将来のビール原料の価格が高騰するとみて、2100年時点で平均気温上昇が4℃以上となる想定すると、同社のビール主要原料の大麦の年間調達額は2030年には約2億円、2050年には約5億円増加すると予想している。

 

 今回新たに開発した大麦は、いずれも同社が開発した2つの大麦を交配したもの。1つ目は、2022年に世界で初めて開発した「N68‐411」大麦で、収穫時期の長雨により発生する穂発芽への耐性を持ち、ビールの醸造工程でも加工しやすい性質がある。2つ目は、「旨さ長持ち麦芽」の原料となる、ビールの風味を劣化させる成分(LOX‐1〈ロックスワン〉‥脂質酸化酵素)を持たない「LOXレス」大麦で、香味耐久性と泡持ちを向上させ、ビールのおいしさを維持できる性質を持っている。

 

 同社の主力商品「黒ラベル」に今回新たに開発した大麦を使・・・


ブランド育成を徹底・利益率を高め・世界市場に和酒を拡大 宝酒造が24年度事業方針説明会

 宝酒造は5月15日、帝国ホテル東京で「2024年度事業方針説明会」を開催、村田謙二社長は2024年度の基本方針に「ブランド育成を徹底し、利益率を高めるとともに、世界の市場に向けて和酒を拡大する」として、重点テーマとして「①安全・安心を第一に考えた取り組みの継続、②″重点領域″を強化し、利益・利益率を改善、③サステナビリティ推進の取り組み強化による企業価値の向上、④全社一体となったコスト削減活動の継続・進化」を掲げた。

 

 宝ホールディングスの2024年3月期連結売上高は3393億7200万円、前年度比3.2%減。2025年3月期業績予想は売上高3620億円、同6.7%増。中計最終年度となる2026年の売上高最終目標を4200億円以上、営業利益380億円以上、海外売上高比率を、2024年3月期の55.3%から60.0%以上(タカラバイオを除く)としている。

 

 事業別業績予想売上高は、宝酒造1223億7300万円、前年度比1.1%減、営業利益57億3100万円、同4.1%増。宝酒造インターナショナル売上高1790億円、同11.6%増、営業利益137億5000万円、同11.9%増。タカラバイオ・・・


洋酒・RTD・樽詰リキュール 一部商品の価格を改定

 キリンビールは、洋酒・RTD・樽詰リキュールの一部商品の生産者価格を、2024年9月1日納品分から改定する(オープン価格)。

 

 高品質で安心・安全な商品を適正な価格でお客様に提供すべく、事業全体でコスト削減、生産性向上など、様々な企業努力と経営合理化に努めてきたが、世界的な輸送費、原材料費等の高騰により、ブランドオーナーから同社への一部商品の引き渡し価格が変更となり、国内でも輸送費、原材料費等の高騰を背景に、様々なコストが上昇し企業努力だけでこれを吸収することが難しくなったため。

 

 対象は、▽国産洋酒「キリンウイスキー富士山麓 シグニチャーブレンド」(700㎖)、「ロバートブラウン」(750㎖)など10アイテム。

 

 ▽輸入洋酒「ジョニーウォーカー レッドラベル」(1000㎖)、「ホワイトホース ファインオールド」5アイテム・・・


創業90周年迎えるニッカウヰスキー 栃木工業に樽貯蔵庫を新設

 アサヒグループホールディングスは6月5日、今年7月2日に創業90周年を迎えるニッカウヰスキーの「創業90周年方針説明会」を開催、アサヒビール・松山一雄社長、ニッカウヰスキー・爲定一智社長、同・チーフブレンダーの尾崎裕美氏が出席、60億円を投じた新たな貯蔵庫の新設、新たなコミュニケーション・コンセプト″生きるを愉しむウイスキー″を掲げ、創業90周年記念品の発売やコンセプトが体感できる場の世界各国での展開などについて語った。

 

 ニッカウヰスキーでは今年、60億円を投じて栃木工場に樽貯蔵庫を新設、今年9月から稼働することで貯蔵能力は2021年に比べて1割増となり、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所でも新たな貯蔵庫の設計を開始する。

 

 ニッカウヰスキーではこれまで、2015年~2017年にかけて60億円、2019年~2021年にかけて65億円を投じ生産体制を強化してきたが、今後も設備投資を継続的に行い、国産ウイスキーの長期的な安定供給体制の構築に取り組む。

 

 7月2日には創業90周年記念商品として、ブレンデッドウイスキー「ザ・ニッカ」の限定商品『ザ・ニッカ ナインディケイズ」(48% 700㎖、・・・


サントリー「ビアボール」業家連動を強化 16通りの割り方を提案

 サントリーは、2022年11月に発売した″割って楽しむ自由なビール″「ビアボール」をリニューアル、5月14日から全国発売し、新たなCMキャラクターのNumber‐iの3人(平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さん)によるTVCMを5月11日からオンエアしている。

 

 同社では5月20日、リニューアルに伴う新たなマーケティング戦略説明会を開催、ビール本部・ブランド戦略部の竹内奈緒美ブランドマネージャーは、今回のリニューアルについて、「『ビアボール』のコンセプト″割って楽しむ自由なビール″がお客様には″炭酸で割って飲むビール″として認識され、″自由に楽しめる″価値が伝わりきっていない」として、2024年は「″自分好みに好きに割って楽しむお酒″だからこそ、どんな瞬間も自分達らしく最高に楽しめるよう、色々なシーンに合わせ、割り方いろいろ!な16通りの楽しみ方を・・・


続きは紙面でお読みいただけます。(紙面ご希望の方はこちらへお問い合わせください。)


醸界通信2024年5月22日増刊号(TOPICS)



令和5FY清酒課税移出前年度を4.3%下回る 吟醸酒のみが前年並みを確保

 日本酒造組合中央会によると、令和6年3月の清酒課税移出数量(令和5年12月以降の石川県は、課税移出数量の報告のない者を除く)、3万2319㎘、前年比92・3%。

 昨年4月~今年3月の令和5年度課税移出数量(以下、令和5FY)は38万4821㎘、前年度比95・7%となった。

 

 3月の産地別課税移出数量(カッコ内は令和5FY)は、▽兵庫県=8941㎘、前年比94・6%(9万8136㎘、同95・1%)、▽京都府=5760㎘、同90・7%(6万7396㎘、同90・0%)、▽新潟県=2273㎘、同88・3%(3万2010㎘、同95・2%)、▽埼玉県=2001㎘、同96・0%(2万2155㎘、同101・6%)、▽秋田県=1248㎘、同96・2%(1万4912㎘、同95・5%)、▽千葉県=1075㎘、同76・1%(1万5224㎘、同93・7%)。

 

 また令和5FYのタイプ別課税移出数量は、▽吟醸酒=6万6533㎘、同100・3%(うち純米吟醸酒=4万7808㎘、同102・5%)、▽純米酒=5万4824㎘、同97・9%、▽本醸造酒=2万3888㎘、同94・6%、▽一般酒=23万9574㎘、同94・2%。

 

 令和5FYの国税局別課税移出数量は、▽東京=2万6679㎘、前年度比97・3%、▽関東・信越=7万5246㎘、同98・5%、▽大阪=17万1782㎘、同93・1%、▽北海道=3879㎘、同10・・・


2024年4月のビール類市場 ビールカテゴリーの好調続く

 2024年4月のビール類市場は前年同月比102%と推定され、アサヒビール、キリンビール、サッポロビールは前年同月を上回ったが、サントリーは昨年発売した「サントリー生ビール」一斉出荷の裏返しの影響もあり同94%のマイナスとなった。

 

 アサヒビールは4月のビール類販売金額が同102%。販売数量ベースでは「スーパードライ」が4月108%。容器別では樽が105%、瓶が107%、缶が109%で全容器で前年を超え、1月からの累計でも107%と好調を維持。「スタイルフリー」の販売数量は4月103%、累計101%。「クリアアサヒ」は4月85%、累計91%。

 

 4月のビール類以外の前年同月対比販売金額は、洋酒83%、RTD115%、ワイン111%、焼酎95%。4月の微アルコールを含むアルコールテイスト飲料の販売金額は144%。「ドライゼロ」の販売数量が125%、「スタイルバランス」134%と好調だったのに加えて、4月9日から全国発売した「アサヒ ゼロ」が寄与した。

 

 キリンビールは4月のビール類販売数量が前年同月比108%。「一番搾り」は前年4月のリニューアル活動の裏返しも影響し同90%と前年を下回ったが、新商品「キリンビール 晴れ風」の好調なスタートが寄与した。4月の主要商品販売数量の前年度同月比は、「スプリングバレー」ブランド缶計67%、「淡麗グリーンラベル」97%、「本麒麟」97%。RTD計は109%、「氷結」ブランド計は108%。

 サントリーの4月は、ビール「ザ・プレミアム・モルツ」が前年同月比115%と好調に推移したものの、昨年の「サントリー生ビール」一斉出荷の裏返しもあり、ビールカテゴリーでは同94%と前年を下回ったが、累計では101%で前年を上回っている。新ジャンル(発泡酒②)の販売数量は4月93%、累計では90%。

 

 同社の4月の国内酒類事業売上高計は同105%、累計でも5%増(ノンアルコール飲料込み)。スピリッツ事業売上高も4月108%、累計109%(同)。ウイスキー売上高は4月107%、累計では111%の2ケタ増。ワイン事業売上高は4月112%、累計101%(同)。RTDは4月の販売数量が7%、累計9%のプラス。ノンアルコール飲料計の販売数量は4月8%、累計3%のプラス。

 サッポ・・・


伊藤忠食品 値上げ・新規取引の拡大外食・業務用の需要回復で 売上高が4%増当期純利益が36%増

 伊藤忠食品㈱の2024年3月期(2023年4月~2024年3月)連結業績は売上高6724億5100万円、前期比4・6%増、営業利益76億6000万円、同2・0%増、経常利益92億2000万円、同3・1%増、親会社株主に帰属する当期純利益65億9800万円、同36・3%増。

 

 売上高は商品価格の上昇、コンビニやスーパーマーケット向けにおける新規取引の獲得、ドラッグストア向け取引の拡大、外食・業務用取引の需要回復等による。利益面は、取引拡大および採算改善努力による売上総利益の増加や物流事業の収入増等による。

 

 商品分類別売上高はギフトを除きすべて増収となり、業態別売上高でも百貨店を除き増収となった。商品分類別売上高は別表のとおりだが、業態別売上高はGMS・SMが全体の53%、CVSとドラッグストアがそれぞれ11%となっており、この業態で全体の75%を占めていることになる。

 

 今後の見通しについて同社では、「食品流通業界は物流の2024年問題、小売業態間の競争激化や再編、物価上昇による消費低迷と消費者の行動様態の変化などが同時進行しており、従来のビジネスモデルからより消費者起点のビジネスモデルへの進化が必要として、2・・・


サントリー「登美の丘ワイナリー」に新醸造棟を建設 多彩な原酒をつくり分け 「24年日本ワイン戦略」を発表

 サントリー㈱は5月15日、「2024年日本ワイン戦略について」の説明会を開催、常務執行役員・吉雄敬子ワイン本部長は「世界へ挑戦するための『ものづくり』と『ワイナリーの進化』」を方針・戦略として「フラッグシップワインの進化(日本固有品種「甲州」強化、「登美 赤」の革新)」「ワイナリーの進化(更なる美味品質の追求、サステナブル経営推進、お客様接点強化)に取り組む」と語った。

 同社の2023年の国内ワイン売上高は444億円、前年比102%、2024年1~4月も135億円、同101%と市場を上回っている。

 

 2023年の「登美の丘ワイナリー」の来場者数も3万6000人、前年比151%となるなど2022年9月にスタートした日本ワインブランド「SUNTORY FROM FARM」の展開は順調に進展している。

 2024年の方針に掲げた「甲州」強化について同社では、「甲州」は日本固有品種であり、日本の風土に合い、国内最大の生産者であるサントリーとして『甲州』を世界に肩を並べる品種に高め、2030年の収量を現在の6倍超となる297トンを目指す。

 

 2024年9月10日には、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」(甲州品種100% 1128本 1万2000円)と「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2020」(プティ・ヴェルド54%、カベルネ・ソーヴィニヨン46% 540本 2万円)を、ワイナリー、オンライン、一部流通限定で発売する。

 

 「ワイナリーの進化」については、・・・


加藤産業 既存得意先との取引強化外食関連の需要回復で 営業収益5838億円7.2%増

 加藤産業㈱の2024年9月期第2四半期(2023年10月~2024年3月)連結営業収益は5838億4600万円、前期比7・2%増、営業利益は95億4100万円、同7・5%増、経常利益は104億4200万円、同6・5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は投資有価証券売却益等を計上したこともあり、前期比19・4%増の76億7200万円となった。

 

 営業収益の伸びは既存得意先を中心とした取引の増大に加えて、外食関連の需要回復による取引の増加などによる。

 

 セグメント別業績▽常温流通事業=売上収益3593億4700万円、同6・4%増、営業利益は71億8200万円、同6・1%増。

 

 価格だけに頼らない価値の提供に向けて、提案型営業の一層の推進や卸売業としての役割・機能の進化を通して、仕入先との取り組み強化およびデジタル技術の活用も含めた得意先との関係強化を図るとともに、業務の生産性向上及び人材の育成・活性化に努めてきた。

 

 ▽低温流通事業=営業収益は566億3800万円、同2・0%増、・・・


キリンビール 富士御殿場蒸溜所50周年を記念 「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」発売

 キリンビールは、「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」(52%、700㎖、税込2万7500円、6000本限定)を6月25日から数量限定で発売する。

 

 同商品は、富士御殿場蒸溜所が磨き続けた技術、こだわり、想いが詰まったウイスキー。貴重な操業当時の1970年代蒸留の原酒から、3つのタイプ(バーボンタイプ・カナディアン・スコッチタイプ)のグレーン原酒をすべて使用し、それ以降の1980・1990・2000年・2010年代の各世代の原酒をブレンドしている。長熟原酒由来の甘く複雑な熟成香と、未来を見据えて改良を続けてきた原酒の華やかな香りが見事に調和する美しい味わいを楽しめる。

 

 通年品ラベルの和紙感やびん底の富士山はそのままに、50周年限定品の特別ラベルとして、ラベル下部に帯を入れ、金箔を配している。カスクストレングスの限定品ならではの手書きのアルコール度数表記と、1・・・


続きは紙面でお読みいただけます。(紙面ご希望の方はこちらへお問い合わせください。)